2026年5月26日、「日東紅茶 りんご紅茶」を期間限定で発売しました。500mlのチルド紙パック飲料をつくるのは、日東紅茶にとって約25年ぶりのこと。この開発には、約1年半かかりました。その時間の多くは、新しいものを生み出すためというより、25年前の私たちに会いにいくために使われた気がしています。そんな約3週間で完売となった、りんご紅茶の販売までのストーリーをお届けします。
ピクニックメンバー:
杉岡 康弘(営業第一本部 家庭用首都圏営業部)/ 執筆
深田 治稔(企画本部 商品企画・マーケティング部)、森山 大気 (R&D本部 応用開発部)
まだ出会っていない人に、届けたかった
開発を進めるなかで、25年前の資料を掘り起こしていきました。
そこで知ったのが、商品名の由来です。当時、この商品は「アップルティー」ではなく「りんご紅茶」と名付けられました。その理由を伺うと、日東紅茶が国産のブランドであることを、名前で伝えたかったのだといいます。
25年前の先輩たちが、そこまで考えてこの商品名を選んでいた。その事実に、私たちは深く共感しました。だから今回も、商品名は「りんご紅茶」のままにしています。新しい名前をつけることもできましたが、そうしませんでした。この名前を引き継ぐことが、私たちなりの継承だと思ったからです。

25年分の知見を、今の味にアップデート
商品の核となる風味設計では、100年のあいだに積み重ねてきた経験と、今の暮らしの感覚の両方を行き来しました。
りんごのフレーバーに合う茶葉として選んだのは、セイロン系のブレンド。ここは、これまでの日東紅茶の知見が支えてくれた部分。
一方で、いま若い世代に好まれるのは、苦味や渋味の少ない、すっきりとした味わい。そこに応えるため、自社の須玉工場で製造した低温抽出の紅茶エキスを使用しました。
25年前と同じ名前で、25年後の味をつくる。ひと口で日東紅茶の"今"を感じてもらえるように、と考えました。

3週間で完売。うれしさと、宿題
発売してみると、想像していたより、初速は順調。
社員からも「最寄りの店ではもう完売だった」「残りわずかだった」という声が次々と届きます。SNSでは「美味しい」「すっきりした飲みごこち」「凄く好みの味」。そして「懐かしい」という言葉も見かけました。
自分も学生時代に勉強の傍ら紙パックの紅茶を良く飲んでいたなぁと昔の思い出に浸りながら、まさかそんな自分が社会人になって紙パックの紅茶飲料を開発し、たくさんの反響をいただくだなんて、なんだか感慨深いものがあります。
そんな思いを巡らせつつ、「りんご紅茶」の動きをみていると、予定していた数量は約3週間で出荷を完了。手に取りたいと思ってくださった方のなかには、店頭で出会えなかった方もいたかもしれません。うれしさと同時に、そこはこれからの課題として受け止めていきます。
これは商品というカタチでのひとつめのピクニック
次はチルド紙パックなのか、それとも別の形なのか。正直なところ、まだ決まっていません。
ただ、この1年半で分かったことがあります。新しい出会いは、新しいものだけから生まれるわけではない、ということ。25年前の名前を掘り起こしたことで、当時の開発担当者のこだわりや日東紅茶への愛情を感じました。同じように、100年分の日東紅茶の歴史のなかには、まだまだ気づいていない宝物や思いが、たくさん眠っているのかもしれません。
100年分の日東紅茶を掘り起こし、まだ出会っていない人のところへ持っていく。そんなピクニックもワクワクします。次なる企画を楽しみにお待ちください。

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